

2009/09/30 11:32
随分、ごぶさたしてしおりましたが、本日は、もしかしたら、3Di社だけではなく、3Dインターネット業界において、記念すべき日といえるかもしれないほど、特別な日でもありますので、ブログを書くことにしました。
これまで、3Di社は、OpenSimプロジェクトによって生まれたOpenSimサーバーソフトウェアをベースに、3Diメッシュ等の独自機能、および、各種バグフィックスなどを行った商用OpenSim「3Di OpenSim Enterprise Server」を開発し、さらに、それに対応したインブラウザ型ビューア3Di OpenViewerを開発してきました。
3Di OpenViewerは、Flashのプラグインのように、InternetExplorerやFirefoxの一部として機能し、さらに、APIを通じて、既存のWebサービスと3D空間内とをシームレスに連携できる点が最も特長的でしたが、残念なことに、対応サーバーは、3Di OpenSimサーバーのみであり、オープンソースプロジェクトで開発されているupstream版OpenSimやリンデンラボ社のSecondLifeには対応していません。
これは、パソコン通信のようなクローズドなネットワークではなく、インターネットのようなオープン性ををもつ3Dインターネットの普及を推進する意味では、大きな障害となっていました。
そこで、本日、私たちは、この3Di OpenViewerのコア技術をオープン化し、upstream版OpenSimやSecondLife等への対応を目指し、BSDライセンスによるオープンソースプロジェクト、「3Diビューア"Rei"」を立ち上げました。
正直なところ、3Di OpenViewerは、3Di社がすべて一から開発した独自技術であったため、これをオープンソース化するという決定は、利益を追及すべき一企業である3Di社にとって、大きな決断でした。
しかし、3Dインターネット創生期においては、目先の利益にばかり目をうばわれていたのでは、次世代ネットワークとよばれるまでの発展に至らないまま終わってしまいます。
本当に大きな賭けですが、3Di社は、今後独自技術については、さらなる強化をはかり、公共インフラとしての共通技術については、完全なオープン化を行っていきます。
また、サーバー技術についても、現在の3Di OpenViewerは、upstream版と比較すると、かなりの修正がほどこされてしまった結果、共通技術とすべき部分であっても、その成果をupstream版に還元することが難しくなっていました。この問題についても、3Di社の独自技術とOpenSimのコア部分とを明確に分離してゆく方針です。
3Di社がこれまで培ってきた高品質のコアテクノロジーを、オープン化していくことは、コミュニティの技術者、研究者、そして、一般の方々が、自由に、気軽に、3Dインターネットサイトを立ち上げることが可能とし、現実の生活とネットワークとが自然な形で融合された世界が訪れることを願っています。
鎌田卓 / Kamata Taku
(3Di株式会社取締役 CTO)